FANG+の銘柄選定基準は?原則固定6社+残り4社の決まり方を解説【採用・除外の条件】

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FANG+の銘柄選定基準を知りたい人に向けて、指数が「どういう条件で採用・除外されるのか」を初心者にも分かるように整理します。

 

特に気になる「原則固定6社+残り4社」という独特のルールが、どんな考え方で運用されているのかを具体例つきで解説します。

 

FANG+は米国の大型グロース株に集中するため、リターンが大きい一方で値動きも大きくなりやすい点が重要です。

 

そのため、構成銘柄の入れ替え基準(時価総額・流動性・成長性など)を理解すると、投資判断の精度が上がります。

 

よくある誤解やチェック方法も網羅しているので参考にしてください。

 

ざくざく
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目次

FANG+の概要と「原則固定6社+残り4社」の全体像

 

FANG+は、米国株の中でも特に成長期待が高いメガテック成長株に絞って投資する株価指数です。

 

S&P500やNASDAQ100よりも銘柄数が少なく(10銘柄)、特定テーマ(テック・ネット・半導体・プラットフォーム等)に寄るため、上昇局面では強い一方で下落局面では下げが大きくなりやすい特徴があります。

 

そして最大のポイントが「原則固定6社+残り4社」という構造です。

 

固定枠は“象徴的な中核銘柄”を原則として維持し、残り4枠はルールに基づくランキング等で入れ替えることで、指数の“らしさ”と“新陳代謝”を両立させています。

 

ざくざく
FANG+は10銘柄しかないの?

せんせい
「原則固定6社」で指数の中核(象徴性)を維持して「残り4社」はルールベースで入れ替えが起きやすいです

 

この仕組みを理解すると、なぜ特定銘柄が入り続けやすいのか、逆にどんな銘柄が入れ替え候補になりやすいのかが見えてきます。

 

FANG+インデックスの特徴:米国大型グロースに集中する指数

FANG+(NYSE FANG+指数)は、米国株の中でも成長の象徴になりやすい企業群に絞り込む設計です。

 

たとえば、クラウド・広告・EC・動画配信・半導体・生成AIなど、景気の波よりも「技術革新・プラットフォーム化」で伸びる領域の企業が中心になりやすいです。

 

投資初心者が注意したいのは、銘柄数が10社しかないため1社の決算や規制ニュースで指数全体が大きく動く点です。

 

  • FANG+は成長テーマに寄せた集中型の米国株指数である
  • 10銘柄のため個別要因(決算・規制)の影響が大きい
  • 生成AIなど強いテーマ局面ではパフォーマンスが出やすい
  • 一方で下落局面では値動きが荒くなりやすい
  • 銘柄選定基準は「指数の性格」を決める重要要素になる

 

たとえば、半導体需要の見通しが変わると関連銘柄が急落して指数も一緒に下がりやすくなります。

 

生成AIブームのようにテーマが強い時期は分散指数よりも上昇が目立つことがあります。

 

FANG+は「分散で安定」より「集中で成長」を狙う指数だと理解すると、銘柄選定基準(なぜその10社なのか)を学ぶ意味がはっきりします。

 

項目 内容
投資対象 米国上場の大型グロース中心(テック/ネット/半導体など)
銘柄数 10銘柄(集中度が高い)
値動き 上昇局面で強い一方で下落局面は下げが大きくなりやすい
代表的な比較対象 S&P500・NASDAQ100

 

構成銘柄はなぜ10社?固定・非固定(追加)枠の考え方

FANG+が10銘柄に絞られているのは、指数のコンセプトが「米国の成長株の中でも特に強い10社に集中する」ことにあるからです。

 

銘柄数が多い指数(S&P500など)は分散が効く一方で上位銘柄の影響が薄まりやすいです。

 

  • 10銘柄は「集中投資」を明確にするための設計である
  • 固定6社は指数の“らしさ”を維持する役割を持つ
  • 残り4社は時代の勝ち組を取り込むため入替えが起きやすい
  • 銘柄数が少ないほど上位銘柄の影響が指数に出やすい
  • 原則固定+可変の組み合わせで象徴性と新陳代謝を両立する

 

FANG+は上位の成長企業の影響を“あえて濃くする”設計で、投資信託でも「少数精鋭にまとめて投資できる」点が人気になりやすいです。

 

また「原則固定6社+残り4社」に分けることで、指数の顔となる銘柄(固定)を維持しつつ、時代の変化で伸びてきた企業(残り4社)を取り込めます。

 

具体例として、ある時期は半導体・AI関連が強く別の時期はソフトウェアやECが強い、というように強いテーマが変わるため残り4枠で新陳代謝を起こすイメージです。

 

考え方 入替えの起きやすさ
原則固定6社 指数の象徴・中核として原則維持 低い(ただし例外あり)
残り4社 ルールベースのランキング等で選定 高い(定期見直しで変化)
10銘柄に絞る理由 “米国株10強”のように集中投資の性格を明確化

 

投資信託で買う人が多い理由:運用の仕組みと注意点(リターン/リスク)

FANG+は指数なので、個人が同じ比率で10銘柄を揃えて定期的に入れ替えまで再現するのは手間がかかります。

 

そこで投資信託(インデックスファンド)を使うと、指数のルールに沿った入替えや比率調整(リバランス)を運用会社が自動で行ってくれます。

 

出典:大和アセットマネジメント

 

 

投資初心者にとっては「銘柄入替えのたびに売買しなくていい」「積立設定で淡々と買える」という点が大きなメリットです。

 

  • 投資信託なら指数の入替え・リバランスを自動で反映できる
  • 少額積立がで投資初心者でも始めやすい
  • 為替変動の影響を受ける(円高・円安)
  • 信託報酬などコストがあるため商品比較が重要
  • 集中投資ゆえ短期のブレが大きい点を理解して買う

 

一方で注意点もあります。

 

FANG+は米国株なので、円で買う投資信託でも中身はドル資産になり為替変動の影響を受けます。

 

10銘柄集中のため、NASDAQ100よりも値動きが荒くなることがあり、短期で見ると大きな含み損を抱える局面もあります。

 

例として、金利上昇局面ではグロース株が売られやすく、指数全体が下がりやすい点は押さえておきましょう。

 

観点 投資信託で買うメリット 注意点
購入のしやすさ 日本の証券口座で少額から積立可能 為替の影響(円高で不利/円安で有利)
運用 指数連動で自動的に入替えを反映 信託報酬などコストがかかる
リスク 個別株より分散(10社) それでも集中度が高く値動きが大きい
代表例 iFreeNEXT FANG+インデックス等 商品ごとに為替ヘッジ有無など仕様が違う

 

FANG+の銘柄選定基準と採用・除外の条件をわかりやすく整理

 

「FANG+ 銘柄選定基準」を調べる人が知りたいのは、結局のところ“どんな会社が入り、どんな会社が外れるのか”です。

 

FANG+は人気が高い一方で、構成銘柄が固定に見える時期もあり「恣意的に決めているのでは」と誤解されがちです。

 

指数算出会社のルールに基づき上場市場・流動性・時価総額などの基本要件を満たした上で、ランキング指標(時価総額・平均日次取引高・株価指標・売上成長率など)を使って選定されます。

 

ざくざく
原則固定4社はAKB48神セブンのようなものだね

せんせい
前田敦子・大島優子・篠田麻里子・渡辺麻友・高橋みなみ・小嶋陽菜・板野友美

 

ここからは、FANG+の「採用条件」「評価軸」「除外ルール」「決定プロセス」を順番に整理していきます。

 

FANG+の対象条件:株式・上場市場・流動性などの基本要件

FANG+に入るには、まず「指数に入れても問題なく取引できる銘柄」であることが求められます。

 

代表的なのが、米国上場であること・一定以上の時価総額(企業規模)があること・流動性(売買の多さ)が十分であることです。

 

流動性が低い銘柄は、投資信託やETFが売買すると価格が大きく動いてしまい、指数連動が難しくなります。

 

  • まずは米国上場・株式として適格であることが前提になる
  • 時価総額の下限は「小さすぎる会社」を排除する目的がある
  • 流動性基準は指数連動商品の売買を成立させるために重要
  • 入口条件を満たした銘柄が候補プールになる
  • 残り4枠はこの候補プールから評価軸で選ばれやすい

 

投資初心者向けに言い換えると「みんなが普通に売買できる大きな会社で、取引が活発な銘柄が前提」ということです。

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上場廃止リスクが高い銘柄や、特殊な株式形態は指数に向きません。

 

こうした入口条件をクリアした銘柄群の中から、次のステップとしてランキング指標で「残り4社」が選ばれやすくなります。

 

基本要件の例 初心者向けの意味 なぜ必要?
株式であること 普通株など指数に組み入れ可能な株 指数の投資対象を統一するため
米国上場 NYSE/NASDAQ等で取引される 市場の透明性・データ取得のしやすさ
時価総額の下限 一定以上の企業規模 小型株の急変動を避ける
流動性(売買の多さ) 売買代金・出来高が十分 指数連動の売買が成立しやすい

 

銘柄選定に使われるデータ:時価総額・売買代金・成長性などの評価軸

FANG+の残り4社を決める際には、複数のデータを使ってランキング化する考え方が採用されます。

 

検索上位でもよく言及されるのが、時価総額・平均日次取引高(売買代金)・株価指標(例:売上高対株価のような指標)・売上成長率といった軸です。

 

投資初心者が押さえるべきポイントは「人気(流動性)」「規模(時価総額)」「伸び(成長率)」の3つが特に重要になりやすいことです。

 

  • 残り4社は複数指標(規模・流動性・成長性等)で評価されやすい
  • 時価総額は「市場が評価する企業規模」を表す
  • 平均日次取引高は「売買のしやすさ」を表す
  • 売上成長率は「事業が伸びているか」を表す
  • 複数指標の組み合わせでルールベースの公平性を高める

 

たとえば、売上が急成長していても売買が少ない銘柄は指数に入れにくいです。

 

巨大企業でも成長が鈍化してテーマ性が薄れるとランキングで不利になり、残り4枠から外れやすくなります。

 

この複数指標の総合点で選ぶ仕組みは、特定の担当者の好みではなくルールベースで入替えを行うための工夫だと理解するとよいでしょう。

 

評価軸(例) 何を見ている? 初心者向けの解釈
時価総額 企業規模・市場の評価 大きくて強い会社ほど有利
平均日次取引高(売買代金等) 流動性 よく売買される人気銘柄ほど有利
株価指標(売上高対株価など) バリュエーション要素 割高すぎを抑制する意図が入る場合がある
売上成長率(1年など) 成長性 売上が伸びている会社ほど有利

除外ルール:条件未達・適格性喪失・企業イベント時の扱い

FANG+から銘柄が外れる(除外される)典型パターンは大きく3つです。

 

1つ目は、時価総額や流動性などの条件未達で定期的な見直し(リバランス)時に外れるケースです。

 

2つ目は、上場廃止や取引停止などで指数として保有し続けるのが難しい状態になり適格性を失うケースです。

 

3つ目は、M&A(買収)やスピンオフ(事業分離)などの企業イベントです。

 

  • 除外は「株価が下がったから」ではなく「基準未達」が基本である
  • 定期見直しで条件未達が確認されると入替えが起きやすい
  • 上場廃止・取引停止などは臨時での除外要因になり得る
  • M&Aなど企業イベントでは指数側が置換・調整を行う
  • 入替えは投資信託の売買にも影響するためニュース確認が有効

 

たとえば買収で上場が消滅する場合、指数はその銘柄を持ち続けられないため、ルールに従って除外し、別銘柄に置き換えます。

 

投資初心者が誤解しやすいのは「株価が下がったから即除外」ではない点で、多くは基準を下回ったかどうかと見直しタイミングがセットで判断されます。

 

除外の主な理由 具体例 投資家への影響
条件未達 時価総額や流動性が基準を下回る 定期見直しで除外・入替えが起きる
適格性喪失 上場廃止・取引停止・規制で取引困難 臨時対応で除外される可能性
企業イベント スピンオフ・ティッカー変更 指数側で銘柄置換・調整が行われる

 

決定プロセスの全体像:いつ誰が決める?(ICE/indexの枠組み)

FANG+の構成銘柄は、指数算出会社(指数提供者)が公開するメソドロジー(算出・選定ルール)に沿って決まります。

 

投資信託の運用会社が独自に「この銘柄を入れよう」と決めているわけではなく、基本的には指数の決定に従って売買します。

 

見直しは定期的に行われ、そこで条件を満たすかランキングで上位に入るかがチェックされます。

 

  • 銘柄決定は指数提供者のメソドロジーに基づく
  • 投資信託側は原則として指数に連動するよう売買する
  • 定期リバランスで条件チェックと入替えが行われる
  • 企業イベント時は臨時調整が起こり得る
  • 公式情報は指数資料・運用会社レポート等で確認できる

 

上場廃止などの企業イベントが起きた場合は、定期見直しを待たずに臨時で調整されることがあります。

 

投資家としては「入替えはいつ起きるのか」「どこを見れば公式情報が分かるのか」を押さえるのが重要です。

 

具体的には、指数提供者の公表資料・運用会社の月次レポート・組入銘柄情報ページ・入替えのお知らせ(ニュースリリース)などを確認すると、入替えの事実と背景を追いやすくなります。

 

項目 内容
誰が決める? 指数算出会社(指数提供者)のルールと委員会/運営プロセス
いつ見直す? 定期リバランス(例:四半期・半期など、商品/指数ルールに依存)
何を参照? メソドロジー(算出方法)と市場データ(時価総額・流動性等)
例外対応 企業イベントや適格性喪失時に臨時調整

 

FANG+の固定6社はどう決まる?「原則固定」の意味と構成

 

FANG+の理解でつまずきやすいのが「固定6社」という言葉です。

 

固定と聞くと絶対に入れ替わらないように感じますが、実務的には「原則として中核銘柄として扱う」という意味合いで理解するのが安全です。

 

固定枠がある理由は、指数のコンセプト(米国の代表的成長企業群)をブレさせないためです。

 

一方で、固定枠があると指数の値動きが特定銘柄に偏りやすく、リスクも集中しやすくなります。

 

ざくざく
Meta(旧Facebook)・Amazon・Apple・Netflix・Google(Alphabet)・Microsoft

せんせい
固定6社は絶対固定ではなく例外的に除外される可能性はあります

 

ここからは、固定6社の位置づけ・例外的に変わる可能性・固定枠がもたらすメリットデメリットを具体例で整理します。

 

固定6社の位置づけ:FANGの象徴銘柄が担う役割

固定6社は、もともとのFANG概念(代表的な成長株)を指数の中心に据えるための仕組みです。

 

フェイスブック(メタ・プラットフォームズ)のF、アマゾン・ドット・コムのA、ネットフリックスのN、グーグル(アルファベット)のG、アップルのA、マイクロソフトのMを加えた「FAANMG」が固定6社です。

 

  • 固定6社は指数のコンセプトをブレさせないための中核
  • 代表的成長企業が残りやすく指数の説明が明確になる
  • 中核銘柄の上昇が指数のリターンを牽引しやすい
  • 逆に中核銘柄の下落が指数全体に直撃しやすい
  • 固定は安心ではなく性格の固定と理解するのが重要

 

一般にFANG+では、いわゆるFAANMGのような超大型テックが中核として扱われやすく、指数の説明や理解がしやすくなります。

 

投資初心者にとってのメリットは「何に投資している指数なのか」が直感的に分かることです。

 

たとえば、広告・クラウド・EC・動画配信など、現代のデジタル経済の中心にいる企業が核にあるというイメージを持てます。

 

観点 固定6社が担う役割 投資家の理解ポイント
指数の一貫性 “FANG+らしさ”を維持 テーマが変わっても中核が残りやすい
市場の代表性 米国成長株の象徴として認知されやすい 指数の説明が分かりやすい
パフォーマンス 中核銘柄の上昇が指数を牽引 逆に下落時の影響も大きい

 

固定でも変わり得る?例外的な手続きと除外の可能性

固定6社は原則として維持されますが、現実には絶対に外れないとは言い切れません。

 

たとえば、買収で上場が消滅する、重大な規制で取引が困難になる、長期にわたり適格性(時価総額・流動性など)を満たさない、といった状況では指数として保有し続けることができません。

 

  • 固定6社でも適格性喪失や企業イベントで外れ得る
  • 上場廃止・取引停止は臨時除外の典型要因である
  • M&Aや分割などで指数側の調整が必要になる
  • 固定は「通常時の原則」であり例外は存在する
  • 公式の組入情報・入替え告知を確認する習慣が有効

 

投資初心者が押さえるべきは「固定=永久」ではなく「通常の環境では固定として扱うが指数として成立しない事態では例外がある」という点です。

 

実務上、こうした例外は頻繁ではないもののゼロではありません。

 

だからこそ、投資信託の組入銘柄情報や入替えのお知らせを定期的に確認する習慣が、リスク管理として役立ちます。

 

例外的に変わる要因 具体例 起きた場合の対応イメージ
適格性喪失 上場廃止・取引停止 臨時で除外・置換
企業イベント 分割で実体が変化 指数ルールに従い調整
基準未達が継続 流動性や時価総額が大きく低下 原則固定でも見直し対象になり得る

 

固定枠があることで起きる影響:リターンの偏りとリスク

固定枠がある最大の影響は、指数の値動きが中核銘柄に強く左右されることです。

 

たとえば、固定枠の企業が好決算を連発して株価が上昇する局面では、FANG+は分散指数よりも強い上昇を示しやすくなります。

 

金利上昇や規制強化などでメガテックが売られる局面では、指数全体が同時に下がりやすく回復にも時間がかかることがあります。

 

  • 固定枠により指数のリターンは中核銘柄に強く依存する
  • 上昇局面では強いが下落局面では同時に崩れやすい
  • 新しい勝ち組の取り込みは残り4枠の競争に集約される
  • テーマ変化の反映スピードは残り4枠の入替えに左右される
  • 長期向きだが短期の機敏な乗り換えには不利な面もある

 

固定枠があると「新しい勝ち組が出てきても枠が限られる」ため残り4枠に競争が集中します。

 

結果として、残り4枠の入替えが起きやすくなりテーマの変化が指数に反映されるスピードは4枠に依存します。

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投資家としては、固定枠があるからこそ長期で成長を信じる投資に向く一方、短期で環境変化に機敏に乗り換える投資には向きにくい面があると理解するとよいでしょう。

 

影響 プラス面 マイナス面
リターン 強い中核銘柄が伸びると指数が伸びやすい 中核が不調だと指数全体が伸びにくい
リスク 指数の性格が明確で投資方針を立てやすい 特定銘柄・特定セクターへの依存が強い
入替え 頻繁な入替えが減り、売買コスト要因が抑えられる面も 環境変化に対する柔軟性が下がる可能性

 

FANG+の残り4社の決まり方を解説

 

FANG+で最も入替えが起きやすいのが「残り4社」です。

 

固定枠と違い、時価総額・流動性・成長性などのデータを使ったルールベースの選定になりやすく、相場環境によって顔ぶれが変わる可能性があります。

 

投資初心者がここを理解すると、入替えニュースを見たときに「なぜこの銘柄が採用されたのか」「なぜ除外されたのか」を数字の観点で納得しやすくなります。

 

残り4枠はその時代の強いテーマが反映されやすい場所でもあります。

 

ざくざく
レギュラーまでの道のりは遠い

せんせい
残り4社は固定枠より入替えが起きやすく、時価総額・流動性・成長性などの指標で選ばれる傾向です

 

たとえば、生成AI・半導体・クラウド・サイバーセキュリティなど、市場が評価する成長テーマが変わると候補銘柄のランキングも変わりやすいからです。

 

    候補になりやすい銘柄の共通点:成長テーマ・市場評価・流動性

    残り4枠の候補になりやすい銘柄には共通点があります。

     

    第一に、投資家が注目する成長テーマの中心にいることです。

     

    たとえば生成AIの普及局面では、AI計算需要を支える半導体やAIを動かすクラウド基盤やAIを組み込むソフトウェアが注目されやすく、関連銘柄の時価総額や売買代金が伸びやすくなります。

     

    第二に、市場評価(時価総額)が十分に大きいことです。

     

    指数は米国株10強の性格があるため、一定規模以上でないと残り4枠に入りにくい傾向があります。

     

    • 残り4枠は「成長テーマの中心銘柄」が候補になりやすい
    • 時価総額が大きいほど採用されやすい傾向がある
    • 流動性が高い銘柄ほど指数に組み入れやすい
    • テーマ×規模×流動性の3点が揃うとランキングで有利
    • 将来性だけでなく取引のしやすさも重要な条件になる

     

    第三に、流動性が高いことです。

     

    どれだけ将来有望でも、売買が少ない銘柄は指数連動商品の売買に耐えにくく候補から外れやすくなります。

     

    この3点を満たす銘柄が、ランキングで上位に来やすい=採用されやすいと考えると理解しやすいです。

     

    共通点 内容 具体例(イメージ)
    成長テーマ AI・半導体・クラウド・ECなど 生成AI需要で半導体・クラウドが注目
    市場評価(規模) 時価総額が大きい 大型テック級または急成長で大型化
    流動性 売買代金が大きく取引が活発 機関投資家が売買しやすい銘柄

     

    採用されやすい局面と除外されやすい局面

    残り4枠は、相場の風向きで採用や除外が起きやすい場所です。

     

    採用されやすいのは、成長テーマが強く売上成長率が高く市場の期待で時価総額が拡大し売買も活発になっている局面です。

     

    たとえば新技術が普及し始めた初期〜拡大期は、関連銘柄の株価が上がりランキング上位に入りやすくなります。

     

    • 採用は「テーマ追い風+成長+人気(流動性)」で起きやすい
    • 除外は「成長鈍化+人気低下」でランキングが落ちると起きやすい
    • 除外=倒産ではなく相対評価で外れるケースが多い
    • 残り4枠は相場のトレンド変化を反映しやすい
    • 入替えは短期の値動きより“基準とランキング”で理解する

     

    逆に除外されやすいのは、成長が鈍化して市場の関心が薄れ売買代金が減り時価総額も相対的に小さくなる局面です。

     

    投資初心者が注意したいのは、除外が「企業がダメになった」ではなく「指数の相対評価(ランキング)で負けた」結果であることが多い点です。

     

    つまり、良い会社でも時期の勝ち組から外れると残り4枠では入替え対象になり得ます。

     

    局面 採用/除外が起きやすい理由 具体例(イメージ)
    採用されやすい テーマ追い風で時価総額・売買代金・成長率が上がる AIブームで関連銘柄が急拡大
    除外されやすい 成長鈍化や人気低下でランキングが下がる 需要減速で売上成長率が低下
    除外されやすい(流動性) 売買が減り流動性基準を満たしにくい 市場関心が薄れ出来高が落ちる

     

    構成銘柄の確認方法と公式データや情報提供の見方

    FANG+の構成銘柄を確認する最も簡単な方法は、投資信託の運用会社が公開している「組入銘柄情報」を見ることです。

     

    たとえばiFreeNEXT FANG+インデックスのような商品ページでは、組入上位銘柄と比率が掲載されていることが多く直感的に理解できます。

     

    月次レポートには、基準価額の推移だけでなく組入の変化や市況コメントが載ることがあり、なぜ今この銘柄が重要なのかを把握しやすくなります。

     

    • まずは運用会社の「組入銘柄情報」で最新の10社を確認する
    • 月次レポートは入替えや比率変化の背景を理解しやすい
    • 選定基準の一次情報は指数提供者のメソドロジーにある
    • 入替え時はニュース/お知らせで採用・除外を素早く把握する
    • 複数ソースで確認すると誤情報や見落としを減らせる

     

    さらに深く知りたい場合は、指数提供者のメソドロジー(算出方法)を確認します。

     

    ここに銘柄選定基準(時価総額・平均日次取引高・成長性指標など)が書かれているため、「FANG+ 銘柄選定基準」を一次情報で確認できます。

     

    入替えがあったときは、運用会社や関連サイトの「入替えのお知らせ」も合わせて見ると、採用・除外の事実を取りこぼしにくいです。

     

    確認先 見られる情報 初心者向けの使い方
    運用会社の組入銘柄ページ 最新の組入上位銘柄・比率 まずここで今の10社を確認
    月次レポート 運用状況・入替え・コメント 入替え理由や比率変化を把握
    指数提供者の資料 メソドロジー・リバランス情報 選定基準の一次情報として参照
    入替えのお知らせ(ニュース) 採用・除外銘柄 変更点を素早く把握

     

    構成の変化が投資家に与える影響:保有・取引の判断ポイント

    構成銘柄が変わると投資家が受け取るリターンの中身が変わります。

     

    たとえば残り4枠が半導体やAI寄りになると、指数は景気や設備投資サイクルの影響を受けやすくなり、値動きがさらに大きくなる可能性があります。

     

    ソフトウェアやプラットフォーム寄りなら、サブスク収益などで比較的安定した成長が期待される局面もあります。

     

    • 構成変化は指数のセクター偏りとリスク特性を変える
    • 残り4枠の入替えで勝ち筋(リターン源泉)が変わり得る
    • 入替えに伴いファンド側の売買は発生する
    • 初心者は入替えニュースで短期売買を増やしすぎない
    • 目的・許容度に沿って積立継続や資産配分で調整する

     

    入替えが起きるとファンド側で売買が発生しますが、個人投資家がそれに合わせて頻繁に売買する必要は必ずしもありません。

     

    投資初心者は特に、入替えニュースで焦って売買するより「自分の投資目的」「リスク許容度」「積立継続の方針」を優先して判断するのが現実的です。

     

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    具体的には、構成が変わってもFANG+に集中投資する方針が変わらないなら、積立を継続して必要なら資産全体で比率調整(リバランス)する方が再現性が高いです。

     

    影響 起こること 判断ポイント
    リスク特性 セクター偏りが変わる AIや半導体寄りになっていないか等
    リターン源泉 上昇を牽引する銘柄が変わる 何が勝ち筋かを把握
    売買(ファンド側) 入替えに伴う売買が発生 短期の値動きに振り回されない

     

    FANG+に向く人・向かない人:集中投資のリスク管理

     

    FANG+は魅力的なリターンが期待される一方で、集中投資ゆえのリスクがはっきりしています。

     

    そのため「銘柄選定基準を理解すること」と同じくらい「自分に向く商品か」を見極めることが重要です。

     

    投資初心者ほど過去の高リターンだけで判断してしまいがちですが、FANG+は下落局面のブレも大きくメンタル面・資金管理面の準備が必要です。

     

    ざくざく
    わたしはFANG+投資に向いているのかしら…

    せんせい
    FANG+は高リターンが狙える反面、下落時のブレも大きい特徴があります

     

    ここからは、向く人・向かない人の特徴を整理し、積立・一括・リバランスなど実践的なリスク管理の方法まで落とし込みます。

     

    FANG+に向く人:成長株に長期投資したい/変動を許容できる

    FANG+に向くのは成長株(グロース株)に長期で投資したい人です。

     

    理由はシンプルで、FANG+は短期の上下が大きい一方で長期では成長企業の利益拡大が株価に反映されやすいからです。

     

    たとえば、毎月の積立で買い続ける場合は下落局面で安く多く口数を買えるため、回復局面で平均取得単価が効いてきます。

     

    • 長期投資(年単位)で成長を取りに行きたい人に向く
    • 集中投資の大きな値動きを許容できる人に向く
    • 積立は下落局面で口数を増やしやすい
    • 狼狽売りを避けるには指数の仕組み理解が有効
    • 成長テーマ(AI・クラウド等)を長期で信じられることが前提

     

    値動きに耐えられる人、つまり「含み損を見ても投資方針を崩さない」人にも向きます。

     

    FANG+は10銘柄集中なので、相場環境(特に金利や規制)で大きく下がる局面があり得ます。

     

    そのときに狼狽売りをしないためには、銘柄選定基準を理解し「なぜこの10社なのか」「なぜ入替えが起きるのか」を納得しておくことが役立ちます。

     

    向く人の特徴 理由 具体例
    投資期間が長い 短期の下落を時間で吸収しやすい 10年以上の積立を想定
    値動きに耐えられる 集中投資でブレが大きい 一時的な-30%でも方針を変えない
    成長テーマを信じる テック中心の成長に賭ける指数 AI・クラウドの拡大を長期で見る

     

    FANG+に向かない人:リスク許容度が低い/分散を重視したい

    FANG+に向かないのは、値下がりに強い不安がある人や分散投資を最優先したい人です。

     

    FANG+は10銘柄しかなく似た成長テーマに寄りやすいため、相場が逆風になると同時に下がるリスクがあります。

     

    たとえば金利上昇局面では、将来の成長期待で買われているグロース株が売られやすく、指数全体が下がりやすいです。

     

    • 値下がりが不安で売買してしまう人には不向き
    • 分散最優先の人には10銘柄集中が合いにくい
    • 金利上昇など逆風局面で同時に下がりやすい
    • 短期成果狙いはブレが大きく再現性が下がりやすい
    • 代替として広範囲指数+FANG+少額の併用が考えやすい

     

    このとき「怖いから売る→戻ったら買う」を繰り返すと、最も損をしやすい行動パターンになります。

     

     

    短期で成果を求める人にも不向きで、短期では入替えや決算やニュースで大きく動くため運の要素が強くなります。

     

    分散を重視するなら、全世界株式(オルカン)やS&P500やNASDAQ100など、より銘柄数の多い指数を軸にし、FANG+はサテライト(少額)にする考え方が現実的です。

     

    向かない人の特徴 起こりやすい問題 代替案(例)
    値下がりが不安 下落局面で売ってしまい損失確定 全世界株式・S&P500など
    分散を最優先 10銘柄は集中しすぎと感じる 全世界株式・S&P500など
    短期で成果が欲しい タイミング次第で成績がブレる 目的に応じて現金比率を高める等

     

    実践的な投資戦略:積立・一括・リバランスでリスクを抑える

    FANG+でリスクを抑える現実的な方法は、投資手法を仕組み化することです。

     

    投資初心者に最も相性が良いのは積立です。

     

    毎月一定額を買うことで、価格が高いときは少なく安いときは多く買う形になり、平均取得単価を平準化しやすくなります。

     

    • 初心者は積立で取得単価を平準化する戦略が取りやすい
    • 一括はタイミング依存が大きく下落時の継続が難しくなりやすい
    • リバランスで資産全体の集中度をコントロールできる
    • 「比率上限」などルール化すると感情的売買を減らせる
    • FANG+はコアではなくサテライト運用も有力な選択肢になる

     

    一括投資は相場が上昇基調なら効率が良い反面、直後に下落すると精神的ダメージが大きく、継続が難しくなることがあります。

     

    FANG+は上昇すると資産全体に占める比率が膨らみやすいので、年1回などでリバランス(例:FANG+比率が目標を超えたら一部売却して他資産へ)を行うと、集中しすぎを防げます。

     

    具体例として「資産のうちFANG+は最大20%まで」など上限ルールを決めると、上がったときに取りすぎず、下がったときに生活資金を脅かしにくくなります。

     

    戦略 メリット 注意点
    積立(ドルコスト平均法) 高値掴みリスクを平準化しやすい 下落が長いと含み損期間が続く
    一括投資 上昇局面ではリターンが出やすい 投資タイミングの影響が大きい
    リバランス 上がりすぎ/下がりすぎを調整できる ルールを決めないと感情で崩れる

     

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    ハピタスの新規会員登録に必要なもの一覧

    ハピタスに新規登録する際にはいくつかの情報や準備物が必要です。

     

    ハピタス登録手続きがスムーズに進むよう、事前に必要なものを確認しておきましょう。

     

    まず必須となるのが有効なメールアドレスとSMSが受信できる携帯電話番号です。

     

    • 有効なメールアドレスが必要
    • SMSが受信できる携帯電話番号が必須
    • パスワード・秘密の質問の設定が必要
    • 個人情報は正確に入力すること
    • 登録情報は後から変更できない場合がある

     

    メールアドレスは登録後の認証やポイント交換時の連絡やパスワード再発行などに使われ、電話番号は本人確認のために使われてSMS認証コードを受信できる必要があります。

     

    パスワードや秘密の質問の設定も求められるため、忘れにくい内容を考えておくと安心です。

     

    これらの情報を正確に入力しないと、後々ポイント交換やアカウント復旧ができなくなる場合があるので注意しましょう。

     

    必要なもの 用途
    メールアドレス 認証・連絡・パスワード再発行
    携帯電話番号 SMS認証・本人確認
    パスワード ログイン用
    秘密の質問 アカウント復旧用・ポイント交換

     

    ハピタスを電話番号認証なしではサービスが制限される

    ハピタスでは、電話番号認証を行わない場合サービスの利用が大きく制限されます。

     

    具体的には、会員登録自体が完了せずポイント獲得や交換やキャンペーン参加などの主要機能が一切利用できません。

     

    電話番号認証をスキップして実質仮登録状態のまま放置すると、一定期間後にアカウントが自動削除される場合もあります。

     

    • 電話番号認証なしでは会員登録が完了しない
    • ポイント獲得・交換ができない
    • キャンペーンや特典も利用不可
    • 仮登録状態は一定期間で削除される
    • 最新の仕様では認証が必須

     

    電話番号認証はハピタスの全サービスを安全に利用するための必須ステップです。

     

    一部の古い情報では「電話番号認証なしで登録できる」と記載されていますが、現在は仕様変更により必ず認証が必要となっています。

     

    電話番号認証を完了しないとポイントサイトとしての本来のメリットを享受できないので、安全かつ快適にハピタスを利用するためにも正規の手順で電話番号認証を行いましょう。

     

    ハピタスの紹介コードはどこ?

    ポイントサイトには入会時に友達紹介コードを入力する制度が設けられていることが多いですが、ハピタスに友達紹介コードはどこにも存在しません。

     

    ハピタスは友達紹介リンク(URL)から会員登録を済ませるだけで、登録者も紹介者もお得にポイントを獲得することができます。

     

    ハピタスの紹介リンク=紹介コード

     

    ハピタスの友達紹介制度を利用しても、相手には何一つ個人情報が漏れることはないので安心できます。

     

    QRコード読み取りで登録が完結することを紹介しているブログもありますが、ハピタスのマイページなどにはハピタスオリジナルの登録QRコードは存在しません。

     

    まとめ:FANG+の銘柄選定基準を理解しよう

     

    • FANG+は米国大型グロースに集中する10銘柄指数である
    • 基本要件は米国上場・時価総額・流動性などが中心になる
    • 残り4社は時価総額・売買代金・成長性などの指標で選ばれやすい
    • 固定6社は原則維持だが、例外的に除外され得る点も理解する
    • 集中投資のため積立・比率管理・リバランスでリスク管理する

     

     

    FANG+の銘柄選定基準は、米国上場・時価総額・流動性などの基本要件を満たした上で、時価総額や平均日次取引高や成長性指標などを用いて(特に残り4枠で)ルールベースに選ぶ考え方が中心です。

     

    固定6社は指数の象徴性と一貫性を保つための枠で、残り4社が新陳代謝を担います。

     

    この構造を理解すると入替えニュースに振り回されにくくなり、投資信託での積立や資産配分の判断もしやすくなります。

     

    ざくざく
    まずはFANG+で資産を増やして、少しずつオルカンに移行していきたい!

    せんせい
    FANG+は集中投資である以上、リターンの魅力と同時にリスクも大きい商品です

     

    自分の投資期間・リスク許容度に合う形(積立、比率上限、リバランス)で取り入れることが大切です。

     

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